1. 現在の為替相場
2004年から2022年にの為替相場は上記のグラフのようになり、
2024年6月現在では1ドル=159円と更に円安になっています。
過去24年間で最も円安な水準であることは一目瞭然です。
特に2021年以降はCovid-19からの急速な回復を見せたアメリカとの差が顕著になり、
円安方向になっていることがわかりますし、今現在もこの状況が続いており、収束の兆しが見えません。
また現在の円安相場が行き過ぎた相場なのか、日米の経済差を考慮するとまだまだ円安になるのかはわかりません。
ちなみにですがこの円安を引き起こしている大きな要因の一つにアメリカの長期金利があります。
わかりやすく言うと、金利というのは銀行の利息のようなものです。
例えば日本にお金を預けておくと0%の利息が付き(つまり全くお金が増えない)、
一方アメリカに預けておくと4%の利息が付くとしたら、みなさんアメリカにお金を預けますよね!
つまり日本円よりアメリカドルを購入する人が増えて需要が高まります。
そうするとアメリカドルの方が日本円よりも価値が高まり価格が上がります。
これがドル高円安の原理、つまりは為替変動の原理です。
ちなみにですが為替の値動きは市場の色々な情報と人々の思惑が複雑に絡み合って決まっていくので、
為替を予測することも不可能です。
だからこそ為替の変動によってどのようなメリット・デメリットがあるのかを事前に理解しておくことは大切です。
メリット・デメリットを正しく理解したうえで、為替相場に一喜一憂しないメンタルを作っていきましょう!
では早速このような円安相場で、
楽天VTIのような投資信託ETFにどのようなメリットがあるのか見ていきたいと思います!
2. 円安のメリット
円安の状況下だと、米ドル資産など海外資産が相対的に値上がりするので、株式の評価損益が上がります。
つまり過去に購入した楽天VTIの価値が、
現在の為替相場で換算すると上がっているということになります。
また当たり前ですがここにそもそもの株価の変動も乗っかってきます。
まさに今起こっていることですが、VTIの価格がアメリカ市場が好調で上がっていて、更に円安の場合、
めちゃくちゃ評価益が上がっているということになります!!
利確をしていないのであくまでも評価額ですが、これは日本人であれば誰しもがWelcomeです!
ここで一度立ち止まって考えてほしいのですが、
円安で且つアメリカの株を買っていないと、どういうことになっているのか分かりますでしょうか?
円の価値は相対的に下がり続け、かつそれをリカバリーすることもできていません。
一方円安だがアメリカの株を買っていると、
円の価値は相対的に下がり続けますが、アメリカの経済成長に助けられ資産が増えてきます。
つまり円だけを持っているというのは非常にリスクが大きいのです!
わかりますよね、いまのご時世、アメリカに投資をしていないと自分の資産がどんどん減っていってしまうのです!
(アメリカに投資をするのは右肩上がりの経済成長が見込めるから)
ちなみにですが、例えもし仮に円高になった場合、為替の影響で目減りしてしまいますが、
私は為替の変動以上にアメリカ経済の発展の強さの方が大きいと考えているので、
例え円高になったとしてもVTIを粛々と買い続けていきます!
3.結論!!
円安は確かに評価損益を上げますが、我々は長期投資家です。
為替相場の上下でどのような影響があるのかを分かったうえで、
コツコツと楽天VTIを長期的に買い進めて行きましょう!